銀行と消費者金融、お金を借りるならどっち?

まとまったお金が必要になった場合、皆さんはどこでお金を借りますか。通常は銀行か消費者金融で借りることが多いようです。しかし両者は似ているようでも実は一部違いがあります。ここではその違いについて説明いたします。

一般に銀行は消費者金融よりも低金利でしかも利用限度額も高い、つまり大口融資が可能とされてします。

昔から銀行というのは、地域に根ざし、地域の住民との厚い信頼関係の上に成り立っているところがありますので、利用者に対して良心的な条件で融資を行っています。ただ、その分、審査は厳しく慎重に行われますので、誰でも簡単にすぐお金を借りられるというわけではありません。

それに対して消費者金融は銀行に比べると審査基準の厳しさという点では、お金は借りやすく、また借りるまでのスピードも早いと言えます。しかし、金利は銀行に比べるとかなり高いのが現状であり、また融資の限度額も銀行より低めであることが一般的です。

この違いは一体なぜなのでしょうか。かつて消費者金融は「サラ金」とも呼ばれ、「グレーゾーン金利」なるものが設定されていました。そのため年利30%前後になることも珍しくありませんでした。当時はこの高金利を明らかに法律違反であると明確に断定できる根拠がなかったため、まさにグレーゾーンとしてまかり通っていたのです。その結果、返済が思うようにできなくなり、一家心中、一家離散など深刻な社会問題を多数発生させるに至りました。

現在はこのグレーゾーン金利は撤廃され、消費者金融各社の金利はほぼ18%前後で横並びとなっています。ですから金利が3%台も珍しくない銀行と比べるとまだまだ消費者金融は高いといえますが、昔に比べるとかなり低くなったのです。

さらに、過去の悲しい事件の反省の上に立って、多重債務者を減らすため、借入限度額を年間収入の3分の1までとしました。これは貸金業法に定められた「総量規制」と呼ばれています。このため大口融資が必要な場合、消費者金融では調達が難しいということになります。

一方の銀行は、この総量規制の適用対象外であることから、利用限度額は消費者金融よりも高くなっているということなのです。

従って、総量規制によって弊害を受けるのは、たとえば中小企業などです。特に工場など設備投資が必要な会社であれば、先行して投資をし、回収していかなければなりません。そのため大口融資を繰り返していく必要があるのですが、総量規制により、すぐに限度額いっぱいになってしまってお金を借りられない。だからといって大口融資可能な銀行は審査が厳しくて融資してもらえないという八方ふさがりの状況に陥ってしまうのです。

多重債務者を減らすための総量規制も一長一短と言えます。